大掃除しまーす。仕事部屋。


 むかし、インタビューを受けると、仕事部屋で撮影をと、よく頼まれたが、メチャクチャに散らかしていたのでいつも断っていた。
年を取ってヒマになったら、少しきれいに片づけようと思っていたが、今でもそのままだ。何でも出しっぱなしのクセが原因だ。人からもらった著書や手紙も年々たまる。何回かの地震で崩れ落ちた本もたまる。その上にホコリもたまる。
この絵は、まだましである。仕事をよくしていて、家人に紙一枚ぐらいの尊敬心が残っていたころの絵だ。

 今では物置小屋と勘違いされ、仕事と無関係の段ボール箱が置かれたり、ここしばらくは、床の上、机の上、棚の上などに掃除機使用の痕跡はない。この部屋ではホコリを立てぬよう、吸わぬように歩く。




 もう一枚は理想の仕事部屋である。何でも見えるように透明にしておくと、さっと取り出せ、さっと仕事ができ、さっと出かけられる。でも、今世ではムリだろう。来世でもムリだろう。
問題は、何でも出したら出しっ放しにせず、元の場所に戻す良いクセをつけ、掲載誌のスクラップや旅行の原画などの整理整頓がきちんとできることである。

何か少し言い訳みたいだが、年内に大掃除をしよっと。廃棄物とゴミ仮置き場は玄関がいい。ボランティアもなしで大変だが、とにかくこのまま、荒地にしておいてはいけないよ。お世話になった大事な仕事部屋なんだから。



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