(註1) このごろ知っている人が少なくなったが、江戸時代に、左甚五郎という木彫の名匠がいて、彼が木材で動物を彫ると命が吹き込まれ、例えば山門に彫られた龍などは、夜な夜な出かけて農村を荒らしたという。それで龍に金網をかぶせて防いだ。この伝説は各地にあり、ぼくらの世代では有名だった。


(註2) 週刊朝日のたぶん辰年の新春号に描いたものと思える。この美人歌手がデビュー間もないころで、20歳としても、三周り前の辰年、36年も昔のことだ。いくらファンとはいえ、よくまあ、こんなことを考えついたもんだ。


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