むかしのマンガ(斜めミニ)


 ここ、続けて3枚、ミニスカートのマンガを選んだ。「男は好きね」と言われそうだが、何も男が悪いことをしたわけではない。女性自身が、スカートの丈を上のほうまで上げてくださっただけである。
 この春、倫理学者の竹内整一先生(東大名誉教授・日本倫理学会会長)と『いい人に会う』(日本サムスン社発行)で対談をした。人間には「おのずから」「みずから」とがあると、おっしゃった。
 太ももがぼくらに見えるのは、「おのずから」である。自然であり、運命であり、幸、不幸を問わず、神さまの思し召しである。車内で”チラ”を見て、何度も乗り越しをやった男たちは、思わず駅名とか、どの辺りかを見る。これだけが「みずから」行っている自衛行為で、いささかも悪いことではない。
 「ななめミニ」が街に溢れたのも「おのずから」である。電車のシートを移動したのは「みずから」であるが、何も悪いことをしたわけではない。むしろ倫理学のテーマである(笑)。

 <想い出> 週刊誌ではあまり文句を言われなかったが、発行部数1千万部に近かった朝日新聞に描くと、見識の高いオバサマ方が大勢おられ、よく叱られた。ぼくより電話で聞く担当者が困ったであろう。それには面白い決まり文句があった。「朝日新聞ともあろうものがなんですか…」であり、「サザエさん」が終わって「フジ三太郎」が、夕刊から朝刊に移ると、「朝っぱらからなんですか…」が加わった。