仲良くなる部屋

ルーマニアの観光局の人から聞いた話だが、ルーマニアのピエルタン市には、中世に建った「城砦(じょうさい)教会」があるそうだ。教会の周りの城砦が、ふだんは食糧倉庫であり、戦時は市民が立てこもって戦う場所となった。
 また、もう一つ面白い使い方があったそうで、仲の悪い夫婦が離婚したいと、牧師に願いでると、とりあえず2週間、夫婦を城砦の1室に入れる。そこには皿が1枚、スプーンが1本、ベッドが1つしかない。床はでこぼこの冷たい石畳だ。で、たいてい仲良くなって出てくるという。
 日本でも市役所とか区役所なんかに、こういう「寒い石のデコボコ部屋」が、ひとつあってもよい。夫婦を入居させると、仲良くなって出てくるか、お互い、石に頭をぶつけられて、半死半生で出てくるか。