鉱石が美しい!

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 上野の「国立科学博物館」で、鉱石コレクションを見た。鉱石からいろんな色の光がキラキラ出ていることを、この年で初めて知った。白、赤、ピンク色、青色、黄色、緑色、紫色、金色、銀色など、多種多様な鉱石が、陳列ケースにどっしり収まっていた。
 原石ってこんなに美しいのか! 僕は陳列ケースにおでこをくっつけて、長いあいだ眺めていた。若いころは気にもとめなかった。現に連れて行った孫は、見向きもせずにさっさと通り過ぎた。
 ダイヤやエメラルドの高価な宝石類も悪くはないが、宝石店では、30秒も眺めていると、すぐ店員が寄ってくる。その点、博物館は閉館まで見ていられる。この日は「おなかすいたよ」と、孫が呼びにきたが…。