聞き耳ばれる


僕は左耳が少し遠いので、補聴器を持ち歩いています。補聴器は耳穴に押し込んで、見えなくなるタイプと、電池の入った部分を耳にかけて、耳穴にイヤホンを押し込むタイプと2種類あります。
 
ぼくは人から見える耳かけ式を持っています。
 先日、おひとりさまで食事をしていたら、予約グループが入ってきて、がやがやと騒がしくなりました。しかし、ときどき声をひそめて、ヒソヒソ話が始まります。つい聞きたくなり、うっかり補聴器を耳にかけたら、そのメンバーの一人に気づかれ、全員がいっせいにこちらを見て、睨みました。べ、別にスパイじゃないです。ひ、ひまなもんで。つい。(保健同人社刊「笑顔」から)