2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

照れ屋民族

外国で若い女性にハグされたことが何度かある。外国住まいの長い人は、なれているだろうが、ぼくのような日本人は、ポーとなり、両手はブラーンと下がったきりになる。 気をとりなおし、背中に手を回してみるが、どの辺に手を当ててよいのかわからない。両手…

身につまされる

川柳のように笑いを入れた短歌(五 七 五 七 七)がある。 「老楽笑歌」(おいらくしょうか)と呼び、主宰者は林あや子さん。 何年か前のことだが、保健同人社がその「笑い歌」に「川柳」と「俳句」を加えて全国公募をし、『みんなで作った老楽笑歌』を出版…

ホールドアップ眼科

ずいぶん昔のことだが、右の目が少し赤くなり涙が出るので、駅近くの評判のよい目医者さんに行った。でも待合室は、あまりきれいな感じではなかった。 受付にいた中年女性の看護師さんに保険証を出すと「そのへんを触わらないでください」と、いきなり言われ…

沈黙車

人間は勝手なもので、ひとり静かに本を読みたい時もあるし、友だちと大いにしゃべりたい時もある。 上の絵は新幹線の中で女性がしゃべっている絵だが、男性の場合は、これに酒が加わり、さらに声高になる。これは迷惑なことだから、「おしゃべり車」と「沈黙…

にわか手話

ある市民ホールで”高齢者の会”があった。 まず、司会役のお役人さんが、マイクの前に立つ。そばに手話通訳の人がつく。聴衆にひとことあいさつをすると、くるっと聴衆に尻を向け、ステージの奥に腰かけていた、議員サンだか、何だか、エラソウな人に深ぶかと…

ケニアのカマド

”日本人の栄養学”『食べ物さん、ありがとう』先生=川島四郎 生徒=サトウサンペイという古いけれど、わりによい本がある。(保健同人社刊・朝日文庫刊) 川島先生は農学博士で、日本栄養学の泰斗といってよい素晴らしい方だったが、そのお弟子さんで、助手…